3種のレンズで桜撮り比べ(Summilux 50mm , Planar C 80mm ,XCD 65mm)

Leica M-D(typ262) & Summilux 50mm f1.4 asph. ©2021 Ramune Soda.

3月下旬だというのに、京都市内は桜が満開。今年は、例年より少し早い気がする。

昨年は、Leica M-Dしか持っていなかったから休日に持ち出すカメラに迷いはなかったが、約半年前にHasselblad CFV II 50Cが我が家に来てから状況が変わった。

機動性の高さと写し出す絵の好みからLeicaをメイン機材としているが、鈍足だがHasselbladのCレンズの写りも大好物なので、CFV II 50Cを使いたい時もある。

そこで、何となく感じていた3種レンズの写りを、この桜の時期に撮り比べてみようと思う。
但し、自分の性格上、巷のレビューというよりは自分のリマインド的な内容になるのは御容赦願いたい。

Hasselblad CFV II 50C & 907X + XCD 2.8/65. ©2020 Ramune Soda.

先ずは、XCD 2.8/65。
レンズが727g、CFV II 50Cが540gで907Xが200g、バッテリーが約110gだから、機材一式だと1,577gになるけどコンパクトな形状だからか余り気にならない。

銅鏡には、MADE IN JAPANとプリントされている最新のレンズだけあって、解像感のあるクセの無い一般的な国産レンズの印象。

僕は、Capture One 20を使ってフィルムエミュレーションをかけているが、それが無ければ本当にクリアな写りが特徴的なレンズだ。

Hasselblad CFV II 50C & 907X + XCD 2.8/65. ©2020 Ramune Soda.

こういった硬質感のある写りをするレンズで草花を撮る時は、僕の場合、マクロ的な使い方の方が表現しやすい。

Hasselblad CFV II 50C & 907X + XCD 2.8/65. ©2020 Ramune Soda.

どちらかというと、このレンズは草花の様な優しいモノを撮るより、街並み等の日常を切り取る方が良いかもしれない。

コーヒーとケーキ待ち. Hasselblad CFV II 50C & 907X + XCD 2.8/65. ©2020 Ramune Soda.

続いて、Planar C  2.8/80。こちらは1960年台にドイツで作られたビンテージレンズ。

手持ちの古いカタログを読むと1,390gと書いているが、A12マガジンとレンズを加えた重量だと思われる。だから、500C/M本体だけ計ってみると約600g、レンズが465gでバッテリーを含めたCFV II 50Cが約650gだから、全部で1,715g。先ほどのミラーレスセットより少し重くなる。

モノクロフィルム時代に設計されたこのレンズは、彩度は低めだがトーン豊かな表現ができる。また、逆光ではフレアやゴーストが楽しめる。

撮って出しでも美しい. Hasselblad 500C/M & CFV II 50C + CarlZeiss Planar C 2.8/80. ©2021 Ramune Soda.

でも、本当はフィルムで使うのが正解な気がするのは、僕だけだろうか。


Hasselblad 500C/M  + CarlZeiss Planar C 2.8/80 Fuji Pro 400H使用. ©2021 Ramune Soda.

最後に、Summilux 50mm asph。

レンズが335gで、いつも使っているM-D(TYP262)がバッテリー込みで約720gだから、機材一式で約1,055gだ。
Hasselbladと起動時間を比べる気はないが、持ち運びやピントを合わせる時間は、ライカの方が優っている。

画質は、中判センサーとの比較で賛否両論があると思うが、フルサイズ機であってもこのレンズの出す絵は美しいと感じる。
但し、個人的には、草花のような自然を撮る時は、Summicron 50mm 1st rigidより固く写るように感じる。これは、Summicronで撮った時の僅かな滲みが影響しているかもしれない。

Leica M-D(typ262) & Summilux 50mm f1.4 asph. ©2021 Ramune Soda.

Leica M-D(typ262) & Summicron 50mm 1st rigid. ©2021 Ramune Soda.

Leica M-D(typ262) & Summicron 50mm 1st rigid. ©2021 Ramune Soda.

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